〈戦後〉の自画像 ─ 巨匠たちのたたかい

〈戦後〉の自画像 ─ 巨匠たちのたたかい 第一期
「藤田嗣治・黒澤明・三島由紀夫」

柴崎信三先生

戦後の日本で発表された文芸、映像、美術、建築などのマスターピース(名作)をとりあげて、その作家の歩んだ道と〈戦後〉という時代のかかわりを探ります。
作家が作品に託したものはなにか、日本の敗戦から戦後の復興へ向かう時代にどう向き合ったかを、作品やその映像、テクストを見ながら考えたいと思います。

① 3月17日 藤田嗣治(画家) と 『カフェ』
戦前のフランスで「乳白色の裸婦」で喝采を浴びた巨匠が戦時期に帰国して戦争画に転向し、国策に協力します。それが理由で戦後、戦争協力の責任を追及され、フランスへ逃れて生涯を閉じます。戦後の日
本を追われたころの作品『カフェ』を通して、フジタと彼を取り巻く日本人の心の揺らぎを考えます。

② 4月21日 黒澤明(映画監督) と 『野良犬』
『野良犬』は黒澤監督の戦後を代表する作品であり、戦後間もない東京の焼け跡と闇市を背景に新人俳優だった三船敏郎が刑事役で主役を演じた初めての作品です。ここには敗戦直後の日本人の心象が描かれていますが、それは同時に実際の戦争体験をもたない黒澤明の心象でもあったと思われます。

③ 5月19日 三島由紀夫(作家) と 『金閣寺』
三島の代表作『金閣寺』は戦後に実際に起きた金閣寺放火事件に取材している。ほかにも『青の時代』や『絹と明察』など、戦後の東大生による金融犯罪や近江絹糸の労働争議に取材した作品を次々書いた。ここでは三島が彼自身と戦後社会をどう結んでこの物語を書いたのかを、映画化作品『炎上』(市川崑監督)を通して考えます。

講師名 柴崎信三(ジャーナリスト・元日本経済新聞論説委員・獨協大学、白百合女子大学等の教員を歴任)
開講日 第3木曜
13時30分~15時00分
受講料 8,250円(3回・資料代別・税込)
1回参加は3,300円(税込)
会場 湘南アカデミア7階
持ち物  
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