コラム・その他 神奈川どうぶつ図鑑

神奈川どうぶつ図鑑『小田原のメダカ』

野生・動物園・動物カフェなどなど
自然豊かな神奈川にはどうぶつ達がたくさんいます。

動物を観察することは癒されるだけでなく、学べることがたくさんあります。
神奈川で出会えるどうぶつ達の生態・生活をのぞいてみましょう。

今回のどうぶつは『小田原のメダカ』です。

めだかの学校は小田原にあった!

めだかの学校は川のなか♪

メダカの歌といえば、誰もが思い浮かべるのが「めだかの学校」ではないでしょうか?実はめだかの学校は小田原に実在するんです!

1950年に作られためだかの学校の歌詞は、作詞家の茶木滋さんが、小田原の荻窪用水の近辺を散策中に着想を得たといわれており、
小田原市が1996年にこの荻窪用水の脇にめだかの学校を開校・・しました。

めだかの学校は小田原駅西口から徒歩15分ほどの場所にありました。(バスの場合、小田原駅西口からのバスで市役所行き・税務署前下車 徒歩1分)

水車小屋に「めだかの学校」とあり、小川のそばに歌碑が置かれていました。

この小川にはメダカの放流も行われているようです。
めだかの学校の歌詞にあるように、そっと、じっと、覗いてみたのですが、この日はメダカを見つけることができませんでした。残念。

メダカと小田原

メダカと小田原には他にもつながりがあります。
小田原の市の魚は、メダカとアジとなっており、市内のマンホールにはメダカが描かれているものもあります!

足もとにメダカ!

また、小田原の酒匂川流域で見られるメダカは"小田原メダカ"の通称で親しまれていました(現在は"酒匂水系のメダカ"の通称に変更)
このメダカの生息地(小田原市桑原)は、「野生の生き物保護区」として指定され、「めだかサポーターの会」による保全活動も行われています。

野生のメダカは黒い!野生のメダカをめぐる環境

めだかの学校の歌が作られた頃は、日常的に小川を泳ぐメダカを見る事ができました。しかし、1980年代頃から生活排水などによる環境の悪化、小川の減少などにより、その姿を見る事は難しくなりました。

日本の野生のメダカは大きく分けると北日本集団と南日本集団の2種類に分けられます。それぞれ、「キタノメダカ」「ミナミメダカ」と呼称されています。
2種類とも共通しているのが"黒い"こと。総称して「黒メダカ」とも言われています。中には「スーパーブラック」と呼ばれる真っ黒!な品種もいます。

日本在来のメダカ

観賞魚として親しまれているメダカは「ヒメダカ」という品種で、黄色(オレンジ)なのが特徴です。

ヒメダカ

現在、日本在来のメダカは環境省レッドデータブックで 「絶滅危惧II類」となっています。そんなメダカを守るために、各地で保護活動が行われています。

わたしたちの生活の中でも、メダカや川の生きものを守るためにできることがたくさんあります。
川が汚れる原因は、家庭から出る生活排水が大きな原因となっています。
汚れた水をそのまま流さないために、ちょっとした心がけが必要です。

例えば、
・食べ残し・飲み残しを減らしてそのまま流さないようにする。
・米のとぎ汁は植木の水やりに使う。(養分を含んでいるのでよい肥料になります!)
・三角コーナーなどを利用して、野菜の切りくずなどの細かいゴミを流さないようにする。
・食器を洗う前に油汚れなどをふき取る。

他にも、生活の中で実践できることが、環境省のHP「生活排水読本」に載っています!
https://www.env.go.jp/water/seikatsu/

ちょっとした心がけで、川の生きもの達の環境改善に大きな効果が期待できます!

■参考・出典
Wikipedia:メダカ
https://w.wiki/3KNU

環境省ホームページ:生活排水読本
https://www.env.go.jp/water/seikatsu/

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