鎌倉彫を知る・作る・使う『鎌倉彫会館』
鎌倉彫は、木に彫刻をして、うるしを塗ったうつわや家具などの工芸品です。鎌倉彫はじょうぶで長持ちするため、明治時代(1868~1912年までの間)には、100年間の保証書(こわれないことを約束する紙)がつけられていたこともありました。また、うるしを塗ることで、彫刻したところがはっきりと見えるようになり、彫りの形や深さなどを見て楽しむことができます。
鎌倉駅から徒歩5分の『鎌倉彫会館』には、『鎌倉彫資料館』、『文化教室』、『カフェ俱利』、『ショップ俱利』があり、鎌倉彫の魅力がつまっています。
今回は鎌倉彫会館でできる3つのこと(知る・作る・使う)をご紹介します!
鎌倉彫を「知る」
「鎌倉彫資料館」の常設展では、現代~室町時代の鎌倉彫作品が約50点展示されています。現在から過去へ。さかのぼるように作品と歴史をみていくことができます。※通常は館内の撮影はできません。特別に許可を得て撮影しております。
日用雑器や茶道具などの実用的なもの、鎌倉彫のルーツといわれる仏具など、様々なジャンルの作品が展示されているので、鎌倉彫からその時代の文化・暮らしも見えてきます。
また、完成までの工程をまとめた映像つきの展示があり、鎌倉彫ができあがるまでの過程も学べます。
常設展入館料
大人 300円(20名以上の団体250円)
小・中学生 150円(20名以上の団体100円)
鎌倉彫を「作る」
鎌倉彫会館では「2時間体験教室」、「文化教室」で鎌倉彫を自分の手で作ることができます。
2時間体験教室では、用意された図案(鳥、桔梗、椿など)を選んで、模様を彫る工程を手軽に体験できます。仕上げの漆塗りは別料金でプロに仕上げてもらうことができます。
塗りは「新弁柄塗り」か、鎌倉彫の本塗り「乾口塗り」から選べます。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定期開催の2時間体験教室は開催及び新規予約受付を停止中。6名以上の団体のみ、要問合せで開催中(※2022年7月記事執筆時点)。現在の開催情報・詳細はこちらから確認できます→(https://kamakuraborikaikan.jp/museum/educational/2hourtrial/)
もっと鎌倉彫を学びたい方には、文化教室の「基礎科入門教室(月2回)」で基礎から鎌倉彫を学んでいくことができます。詳細はこちら→(https://school.kamakuraborikaikan.jp/)
さらに、夏休みには恒例の「親子で楽しむ鎌倉彫体験教室」があり、親子で彫りを体験することができます。こちらは好きな図案を彫って作品作りを楽しめます。
詳細・申込方法はこちら→(http://kamakuraborikaikan.jp/museum/20220626-event/)
鎌倉彫を使う『カフェ俱利 / ショップ俱利』
「カフェ俱利」「ショップ俱利」では、鎌倉彫を手に取って使うことができます!
カフェ俱利では、鎌倉野菜を使ったお料理や精進料理、こだわりのスイーツなどを鎌倉彫の器でいただけます。
江ノ電沿線新聞8月号(2022年8月1日発行)のえんせんうまいものある記では、カフェ俱利を紹介しているので、是非チェックしてみてください!
ショップ俱利にはさまざまな鎌倉彫作家の作品が並びます。鎌倉彫用の彫刻刀、木地や、鎌倉彫資料館のグッズ、書籍も売られています。
アクセサリーやボールペンなど、モダンな鎌倉彫作品も売られています。
ショップ俱利では土曜・日曜に鎌倉彫作家の方が”相談員”として在店しているので、鎌倉彫に関する疑問や、作品についての解説が聞けちゃいます!
施設情報
鎌倉彫会館
住所
神奈川県鎌倉市小町2-15-13
JR横須賀線/江ノ島電鉄「鎌倉駅」東口徒歩5分
営業時間
鎌倉彫資料館 10:00〜16:00(一時閉館 13:00~14:00)
文化教室 9:30〜17:00
カフェ倶利 11:00~17:00
ショップ倶利 /ギャラリーg 9:30~17:00
休館日
鎌倉彫資料館(月・火曜定休・夏期休暇・年末年始・その他臨時休館有)
文化教室(夏期休暇・年末年始)
カフェ 倶利 guri (月曜定休・夏期休暇・年末年始)
ショップ 倶利 guri /ギャラリーg(夏期休暇・年末年始)
※記事執筆時の情報です。
鎌倉彫会館
https://kamakuraborikaikan.jp/
鎌倉彫資料館
https://museum.kamakuraborikaikan.jp/
鎌倉彫会館文化教室
https://school.kamakuraborikaikan.jp/
鎌倉彫カフェ俱利 / 鎌倉彫ショップ俱利&ギャラリーg
https://cafe.kamakuraborikaikan.jp/