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鎌倉殿がもっと楽しくなる!リレーコラム⑥鎌倉は源氏のもの?北条のもの?その1

大竹正芳(日本画家、日本城郭史学会委員)

 源頼朝は治承四年(一一八〇)鎌倉に入り、幕府を開きます。鎌倉と言えば源氏のイメージがあります。しかし、実際には鎌倉時代の大半は執権北条氏が支配していました。源氏はわずか三代で滅亡します。いくら北条氏が実権を握っていたとしても、他の御家人達が黙ってついてきたのでしょうか。

平安時代の中頃、房総で平忠常という人が反乱を起こしました。京の都からは平直方が鎮圧のため派遣されました。直方は鎌倉を拠点にして、力ずくで抑えようとしましたが、戦局は泥沼化してしまいます。そのため、朝廷の不信を買い、直方は更迭されてしまいました。代りに任務で赴いた源頼信は忠常との和議によって反乱を鎮めます。(続く)

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