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神奈川どうぶつ図鑑『湘南の四季の野鳥~冬編~』

野生・動物園・動物カフェなどなど
自然豊かな神奈川にはどうぶつ達がたくさんいます。

動物を観察することは癒されるだけでなく、学べることがたくさんあります。
神奈川で出会えるどうぶつ達の生態・生活をのぞいてみましょう。

今回のどうぶつは『湘南の四季の野鳥~冬編~』です。今回は、冬鳥といわれる野鳥を紹介しましょう。
①ジョウビタキ/ ②ツグミ/ ③チョウゲンボウ / ④カイツブリ

①「♂はオレンジ色」ジョウビタキ

ジョウビタキ(♂)

ジョウビタキは、冬鳥の可憐な小鳥(雀くらいの大きさ)です。雄と雌は羽の色が異なり、雄は銀色の頭とオレンジ色の下面が美しく、雌も少し地味ですが薄いオレンジ色がやはり美しい。

雄の頭が白っぽいので、男性の老人の能面「おきな」を意味する「じょう」という字がつけられたといわれます。また、羽に白班があるので紋付鳥ともいわれます。

ジョウビタキ(♀)

ジョウビタキは、「ヒッヒッ」と鳴きますがこの鳴き声が、火打石の音に似ていることから「火焚ひたき」といわれるようになったようです。おじぎのような姿勢で鳴き声をあげて縄張り争いをしますが、人間に対する警戒心はわりとすくないです。

良寛の手毬の如くひたき来し(川端茅舎)

人に愛されるジョウビタキを表す一句です。

②「鳴かずに口をつぐむ」ツグミ

ツグミ

毎年、9~10月ごろシベリアのほうから日本に冬鳥として渡来し、3~5月ころ帰ります。冬枯れの農耕地や公園の芝生などで地面を掘り起こして、ミミズ、昆虫など食べる、雀の倍くらいの大きさの茶色系の鳥で、よく見かけるなじみの鳥です。

日本にいる冬の間は、非繁殖期で鳴かずに口をつぐんでいることから「ツグム」の和名になったといわれます。

ツグミ

ひらけた地上で餌を捕食するので、4-5歩歩いて、胸をそらし、天敵の猛禽類かを警戒する動作を繰り返します。ぴょんぴょん跳ねるように歩くので、「跳馬」という呼び名もあります。

かつては珍味、美味として珍重され、1970年代まで密猟が行われ、カスミ網を張る「トヤ場」(密猟場)があり料理を出す番小屋がありました。

③「羽が美しい」チョウゲンボウ

チョウゲンボウ

小型のハヤブサの猛禽類ですが、近年市街地のビルなどに営巣するようになりました。猛禽類にしては、かわいい目と表情をしています。

キッキッキッ・・・」と鳴き、農耕地などで、頻繁に停空飛翔を繰り返してネズミなどを探し、見つけると少しずつ高度を下げて、最後はすーっと降りて地上で押さえつけます。周囲が安全な場合はその場で食べます。

チョウゲンボウ

ハトくらいの大きさで30~40cm。4~5月頃断崖の横穴や樹洞に営巣して卵を産みますが、カラス類の古巣を流用することもあるそうで、雛が育つまでの一か月くらいは、カラス群との闘いがよく見られます。毎年観察できる水道橋の穴からは、かわいい雛が見られます。

チョウゲンボウなど猛禽類の視力は、紫外線を識別できるそうで、主食である齧歯類げっしるいの尿が反射する紫外線をとらえ捕食を容易にさせているといわれています。ハヤブサほど飛翔速度は速くありませんが、美しい尾羽をしています。どう猛な感じはなく、愛すべき野鳥です。

④「古名はにお」カイツブリ

カイツブリ

カイツブリは、「かきつぶり」(水を掻いて潜る)の意味の変化といわれます。古名は「にお」で入と鳥と合わせた漢字ですが、これも水に没入する意味です。潜水する鳥の代表として認識されていました。

鳰(にお:カイツブリ)は、冬の季語で、他のカモ類と一緒に浮かんでいますが、夏の季語として、「鳰の浮巣」があります。水の上に浮いた巣を作って産卵し、子育てをします。大きさは26cmと水鳥としては小さくコガモの2/3くらいです。

琵琶湖の別名は「鳰の海」です。水鳥の名所で、カイツブリはその象徴として滋賀県の県鳥に指定されています。

■参考・出典
ウィキペディア
「日本野鳥歳時記」大橋弘一著ナツメ社
ヤマケイ文庫「野鳥の名前」

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