江ノ電沿線新聞WEB日記『江ノ電の色』
黄色と緑色のツートンカラーは、タンコロの時代から続く"江ノ電の色"だ。この塗装は1950年代中期に採用されたもので、70年近く続く江ノ電の伝統だ。 戦前の江ノ電は、茶色い電車であったとされている。今回は電車の色の変遷について語っていこう。
1929年に就役した時のタンコロは茶1色であったと言われている。その後1932年の納涼電車登場にあわせ、普通の電車にも青一色という色の車が存在したようだ。 その後、1935年頃から1950年過ぎまで、茶色とクリーム色のツートンカラーを纏っていた。のちに「チョコ電」と呼ばれる色だ。
車体の形状も現在とは少し異なっている。 戦前の江ノ電は路面電車だったため、地面から乗り降りできるよう階段つきのドアがついていた。また、ライトがヘソの位置にあり、また方向幕を装備していた。106形の仕様書には幕板中央部との記載があるが、106から108までは向かって右側に設置されていた。
1950年、ライトがオデコに移設され、方向幕に代わって、お馴染みのイラストつき琺瑯の行先表示板が登場する。 このときライトや方向幕を塞いだ溶接痕が今も108に残っており、塗膜の上からもうっすら確認できるので、機会があればぜひ観察してみて欲しい。
その後、黄色と青色のツートン、通称「青電塗装」が登場するが、短期間で現在の塗装に改められてしまったようだ。 チョコ電は2002年に304号で再現され、2005年まで活躍したが、15年たった今でもチョコ電のグッズを見かけることがあり、その時代を超えた人気に驚いている。
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