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神奈川どうぶつ図鑑『野毛山動物園のヘサキリクガメ』

野生・動物園・動物カフェなどなど
自然豊かな神奈川にはどうぶつ達がたくさんいます。

動物を観察することは癒されるだけでなく、学べることがたくさんあります。
神奈川で出会えるどうぶつ達の生態・生活をのぞいてみましょう。

今回のどうぶつは『野毛山動物園のヘサキリクガメ』です。

ヘサキリクガメとは?

ヘサキリクガメ
【カメ目 リクガメ科 マダガスカルリクガメ属】に分類されるカメ。
マダガスカル島北西部の一部にのみ生息。草食性。

名前の由来は喉甲板こうこうばん舳先へさき(船の先端部分)に似ていることから。

もともとはマダガスカル島西部の乾燥地帯のほぼ全域に生息していましたが、
環境破壊や密猟により、1985年には野生の個体数は100~400まで減少し、
世界でもっとも絶滅の危機にあるリクガメです。

日本国内で飼育されているのは野毛山動物のみと、とても希少なカメです。

絶滅の危機を学ぶ

レッドリストとは、絶滅のおそれのある野生生物の種のリストです。
国際的には国際自然保護連合 (IUCN)が作成しており、
ヘサキリクガメはレッドリストでCR(近絶滅種)の評価となっています。
※2022/3/25記事執筆時点

近絶滅種は、野生での絶滅の危機に瀕しているという状況です。

希少な動物を保護し、絶滅の危機から守るための活動も動物園の重要な役割の
ひとつです。野毛山動物園では2016年にヘサキリクガメの繁殖に成功しており、
子ガメたちを見ることができました。

昨年、2021年に生まれたばかりの赤ちゃん?カメもいました。

昨年生まれたヘサキリクガメ。手のひらサイズでした。

ヘサキリクガメのごはん

午前12時ごろ、ヘサキリクガメ達のもとに食事が運ばれてきました。
ヘサキリクガメのエサはハコベなどの草や多肉植物など。

子どもからおとなまでエサにワラワラと集まります。

子どものエサは小皿に盛られていましたが、おとなにもなると
体と同じくらい(30~50cm)のトレーに用意されていました。

豪快な食事風景

ヘサキリクガメは横浜市西区老松町、野毛山動物園の「は虫類館」で見ることが出来ます。
無料で入園できるので、気軽に子ガメの成長を追いかけることが出来ますよ!

野毛山動物園公式サイト
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/

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