アイデア園芸『小道をつくる』
アウトテリア民園 井田洋介
本来、小道とは、庭を利用しやすくするために設ける通路のことですが、少しアイデアを加えただけで、それまで植栽だけだった庭の印象がガラリと変わります。歩きやすいばかりでなく、小道の先につながる空間を感じさせ、広さを想像させ、木々や植物にとけこんで、優しい雰囲気をつくります。曲線を使うと、動きや流れの効果によって、より面白さを発揮します。
写真①は、小道の幅の変化を楽しむと同時に、花壇との境界につくった曲線によって奥行きも感じられ、とても効果的です。レンガを貼ってテラス風になりました。
写真②のように南(右側)と北(左側)の庭の中央に東西に繋がる小道をつくると、道の両側に新たに日なたや日陰、半日陰ができ、それまで育たなかった種類の植物が植えられるようになります。
写真③は、コナラの雑木の中に砂利を敷いた小道。夏は日陰があり、秋に葉が落ちると日なたができるので、小道に沿って小花などを植えると、新しい風景が楽しめます。
小道は道幅30㎝くらいで十分ですが、小さな庭には、写真④のように芝生との境界に15㎝くらいのレンガを施しても小道のような役割をしてくれます。
おうち生活が定着した昨今、庭に小道をつくって新しい癒しの空間を楽しんでみませんか。
【今月の園芸作業】
庭木の根が休眠している時期に寒肥(かんごえ)をしましょう。春になって害虫が活動を始める前の消毒も効果があります。また、バラの剪定と施肥も忘れずに。思いきって切り込むのも良いし、移植も可能です。
【お知らせ】
〈寒くても咲いてます〉
まだまだ寒い日がつづいておりますが、そんな中でも咲いている草花は気持ちをあたたかくしてくれます。
そんな春にむけた植物が入荷し始めておりますので、お気軽にご来店下さい。
■アウトテリア民園
定休日、水曜、木曜日
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