よりぬき沿線新聞

今月の江ノ電沿線新聞1面【2022年3月号】

1面記事

左近の桜は鎌倉から「桐ケ谷」桜が今年も開花します

昨年の開花時の「桐ケ谷」(画像提供 鎌倉同人会)

3月3日はひな祭り。ひな人形を飾られるお宅も多いことでしょう。ひな人形を出して桜と橘を並べる時に、「左近の桜、右近の橘」という言葉が思い出されませんか。右近の橘はミカン科の木、では左近の桜は?

左近の桜は、京都御所の紫宸殿にある桜のこと。これまでに何度も植え替えられていますが、鎌倉桜とも呼ばれる「桐ケ谷」という桜が左近の桜だったことがあります。「桐ケ谷」は、中心が白で花びらのまわりにピンクが残る美しい桜です。「桐ケ谷」は、鎌倉時代から記録があり、鎌倉材木座の谷戸・桐ケ谷にあったので「桐ケ谷」の名が付いたといわれています。

「桐ケ谷」が左近の桜となったのは、1357年に足利尊氏が、東国の土産として鎌倉生まれのこの桜を京へ運び、京都御所の紫宸殿に植えたことから。

ひな人形は、京都御所にある紫宸殿に習い、実際に植えられている左近の桜・右近の橘と同じ配置で並べられているのです。

鎌倉で「桐ケ谷」が植えられているのは、近年までは、極楽寺と大船フラワーセンターだけでしたが、鎌倉同人会が創立100周年記念事業として「桐ケ谷」の普及を目指し、平成28年から鎌倉各所に植樹していること等から、鎌倉の様々な場所で見ることができます。開花時期は年によって違いますが、ソメイヨシノと同じくらいか、少し後です。

見られる場所
鶴岡八幡宮境内、極楽寺、大船フラワーセンター、虚子立子記念館、鎌倉文学館、永福寺跡地、円覚寺、光明寺、鎌倉駅西口広場、鎌倉警察署、第二中学校 ほか

参考図書
高柳英麿写真集 『鎌倉のさくら』

「桐ケ谷」植樹のお問合せ
鎌倉同人会 ☎0467‐61‐1930

宝探しに出かけよう!エノシマトレジャー -さよならの竜と伝承の宝-

恒例となった江の島が舞台のリアル宝さがし「エノシマトレジャー」が開催中です。

お手持ちのスマートフォンを使用し、実際に江の島・片瀬エリアを歩き、謎を解きながら、手がかりやヒントを入手して宝の在りかを見つけよう。

対象店舗での500円以上の飲食・買い物で記念メダルをプレゼント!(なくなり次第終了)

江ノブンでは"エノシマトレジャー"の楽しみ方をまとめた記事を掲載中です!
要チェック!https://enodenensen.jp/enobun/articles/428/

日程
開催中~ 4月3日㊐

参加費
無料

開催場所
江の島・片瀬エリア

参加冊子配布場所
藤沢市観光センター、片瀬江の島観光案内所、小田急線各駅、湘南藤沢コンシェルジュ、藤沢市役 所観光課ほか
※スマートフォンやモバイル端末による報告システムとなります(参加にはネット通信環境があるモバイル端末が必要です)。

主催
藤沢市、公益社団法人藤沢市観光協会

問合せ
藤沢市観光センター
☎0466‐22‐4141 (8時半~17時)
https://www.fujisawa-kanko.jp/event/20220204.html

3月の沿線行事

開催中

★鎌倉歴史文化交流館 北条氏展vol.1 伊豆から鎌倉へ~北条氏の軌跡をたどる~
(扇ガ谷)26日㊏まで。

★鎌倉国宝館 特別展「ひな人形~みやびのうつろひ~」
(雪ノ下)27日㊐まで。

★リアル宝探しイベント「エノシマトレジャー~さよならの竜と伝承の宝~」
(片瀬、江の島)4月3日㊐まで。

★鎌倉文学館 収蔵品展「作家のコレクション」
(長谷)4月10日㊐まで。小津安二郎や、里見弴、吉屋信子らゆかりの作家が集めた品を紹介。開館時間9時~17時、最終入館16時30分。

1日㊋~

★「鎌倉殿の13人」大河ドラマ館オープン
(鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム・鶴岡八幡宮境内)2023年1月9日㊊㊗まで。

4日㊎~

★鏑木清方記念美術館 企画展「春、うらら。~清方の風景とスケッチ~」
(雪ノ下)4月10日㊐まで。詳細4面参照

21日㊊㊗

★春季彼岸
(各所)彼岸入り:18日、中日:21日、彼岸明け:24日

26日㊏~

★光明寺 寺宝特別展
(材木座・光明寺)5月8日㊐まで。浄土三曼陀羅一挙公開。
また、三解脱門(山門)楼上の特別公開を同時開催。

★例年鶴岡八幡宮で行われている献詠披講式は、感染症予防のため中止になりました

花だより

ミツマタ
光則寺、海蔵寺、英勝寺、長谷寺

モモ
安国論寺、明月院、英勝寺

サクラ
鶴岡八幡宮、源氏山、光明寺、妙本寺

※感染症予防及び諸事情により、行事内容、日程、拝観時間等は中止や延期、変更の可能性がありますのでご了承ください。詳細は関係各所へ直接お問い合わせください。

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